カエサルのエピソード
Last modified: Fri, 01 Mar 2002 13:09:09 +0900

カエサル

 このページではカエサルや彼の時代についてのこぼれ話を思いつくまま並べています。内容はまだまだ不十分ですが、少しずつ増やしていきたいと思っていますので、気長くお待ちいただけると幸いです♪
 左の写真はローマのヴァチカン博物館にあるカエサルの胸像です。VRomaのサイトからお借りしています。(こちらのサイトでは商業利用でなければ画像を自由に利用できます。)余談ですが、古代ローマの胸像は首から下の部分…鎖骨から下の部分の大きさと形状から、作られた時代がおおよそわかるのだそうです。
The left image is a bust of Gaius Julius Caesar in the Vatican Museum, Rome, reproduced here by courtesy of VRoma Project.


カエサルの暗号
 カエサルの暗号。
 通信内容を秘密にするために初めて暗号を考案したのはカエサルだと言われています。もっとも現代ではほとんど用を為さないレベルの暗号ですが。
 暗号化の手順はアルファベットの順序を変える…つまり3文字ずつずらして文章を書くというものです。例えば「CAESAR」を暗号に変換してみますと、「C」→「F」、「A」→「D」、「E」→「H」、「S」→「V」、「A」→「D」、「R」→「U」という風にずれ、「CAESAR」→「FDHVDU」という暗号に変換されます。…今なら子供でも解けちゃいますね(^_^;)。でもカエサルの通信文は大体においてその速さに価値があったので、1クッションおかなければ読めない文章ならば十分その役には立ったのかもしれません。

本の形
 現在一般的に使われている冊子の形式を発明したのはカエサルだと言われています。古代ローマでは書物と言えば巻物でしたが、「ガリア戦記」の叙述に劇的な効果を与えるためにカエサルはこのような形式を考案したのだそうです。巻物でだらだらと読まされるのと、「次はどうなるんだ?」と期待を持ちつつページを繰るのとでは、やはり読後感が違いますよね。

ユリウス暦
 古代ローマでは元々太陰暦が使われていましたが、エジプトのアレクサンドリアで知識を仕入れて来たカエサルによって、B.C.45年1月1日から太陽暦が採用されました。カエサルは暦の変更をポンティフェクス=マクシムス(大神官)の権限において行ないました。
 古代ローマでは季節ごとに祭礼の日が決まっていましたが、この頃には大幅なズレが生じていて、それを戻すために日にちを調整したところ、前年のB.C.46年は1年が15ヵ月にもなってしまいました。ローマは大混乱(^_^;)。

鐙(あぶみ)の話
 カエサルは馬に乗るのがうまかった。
 …と、こう書いても「たいしたことないじゃん」という感じですが、この時代にはまだ鐙(あぶみ)が発明されていなかったので、乗馬は意外と特殊技術を必要とするものでした。カエサルは少年時代に精励し、手を後ろで組んだまま自由自在に馬を乗りこなせるようになったそうです。ちなみに映画「スパルタカス(カーク=ダグラス主演)」では確かに皆さん鐙なしで乗馬されていました。おみごと!

カエサルって…
 色白でぽっちゃりしてててんかんの持病を持っているという話もあれば、浅黒く精悍でほっそりしていたという正反対の説もあります。私は後者に賛成です。あの頃にはてんかんは神に近しい者の病気という考え方があったそうなのですが、「しか〜し、戦闘中に発作が起きたらどうすんの!?」と思うわけです。ガリア戦争の間は激戦につぐ激戦で、もしも司令官がいつ発作が起きるかわからない病気を持っていたりなんかしたら、兵士たちが不安に感じて士気に大いに影響したのではないかと思うのです。
 次に容姿です。カエサルは義理の伯父マリウスがしたように兵士たちと同じ物を食べ決して贅沢はしなかったそうです。…というか、グルメにはあまり興味が無くむしろ粗食でした。そして脅威的なスピードの強行軍を何度も行ない、常に軍隊の先頭に立ったというのですから、太るのは無理だし色白であり続けるのも無理じゃないかと思うのです。今残っているカエサルのものと言われている彫像もほっそりしたものが多いですよね。

帝王切開
 古代ローマの外科の技術は大したものだったようで、一部の名医の中には開頭手術・義足の作製・帝王切開まで行なっている者もいたそうです。
 ちなみに「帝王切開」は「セクティオ=カエサレア」つまり「カエサル切開」というのが元々の意味だそうです。カエサルは帝王切開で誕生したからだそうですが、この帝王切開という名称に冠せられたカエサルは、今取り上げているカエサルとは別人を指しているのだとも言われています。カエサルっていう名前の人はたくさんいますからね。