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Last modified: Fri, 05 Apr 2002 12:37:41 +0900

 ちょいと検索をかけて仁徳朝から雄略朝あたりについて書かれた本をピックアップしてみました。「このあたりの時代について書かれた本はほとんどないだろう」と思っていましたので、正直「意外に多いじゃん」と驚いています。でも、ほかの時代、たとえば古代に限っても天智や天武などの時代に比べるととても少ないんですよね。源氏物語や源平、信長・秀吉・家康、幕末あたりの書物数に比べるととてもとても敵いません(^_^;)。そのうえ未読の本の多さに愕然としています。「ない」と思っていたのが裏目に出ました。これからは心を入れ替えてこまめにチェックしていきたいと思います。なお下の表の「発行日」は初版の日付です。



■ものがたりの本■
タイトル 著者 出版社 発行日 内容
天の鳥舟 大和王国誕生の物語 吉田まゆみ 鳥影社 1996/3  記紀の伝承を元に、西暦 340 年代から 360 年代に、朝鮮半島と日本の間で起こった出来事をフィクションで描いた歴史ロマンだそうです。
謎の古代女性たち 黒岩重吾 中公文庫 1994/2  目次は次の通りです。『卑弥呼』『倭迹迹日百襲姫と神話』『磐之媛の嫉妬』『創られた神功皇后』『天照大神の誕生』『忍坂大中姫の力』『雄略大王と王妃の怨念』『推古女帝』
物語仁徳天皇 上 田中繁男 展転社 1999/9  仁徳天皇 1,600 年式年祭を記念して出版されたものだそうです。
物語仁徳天皇 下 田中繁男 展転社 2000/6  西暦 391 年から『日本書紀』の仁徳天皇崩御の年・399 年までの、前後八年を主な舞台にした仁徳天皇の晩年の物語。
隼別王子の叛乱 改版 田辺聖子 中公文庫 1994/9  大鷦鷯大王の媒(なかびと)として女鳥姫の元へ使者として赴いた隼別王子は、彼女と恋に落ち遂には大王に対して反乱を企てる。その背後でうごめく磐之媛大后の陰謀。若者たちの純粋で奔放な恋と死。滅びの美しさ。「『古事記』を舞台に、著者が二十年の歳月をかけて織りあげた鮮烈な恋の悲劇。(あらすじより)」
 私の古代日本のイメージの原点にある作品です。
眉輪 野溝七生子 展望社 2000/2  「起稿七十余年、著者畢生の歴史小説、待望の刊行。(帯より)」
 拙作『遠の眠り〜眉輪王〜』と同じ時代・同じ題材の作品です。
ワカタケル大王 黒岩重吾 文藝春秋社 2002/1/12  出版社によるあらすじを引用します。「五世紀後半の日本を舞台に、武力と戦略をもって反対勢力の豪族らを滅し、国家平定を成し遂げたワカタケル大王の波乱の生涯を描く」
曙光の大王 小説雄略天皇 倉田美恵子 中日出版社(愛知県郷土資料刊行会) 1991/5/25  允恭天皇から雄略天皇、そしてその死後までを綴った作品です。終わり方がやや唐突であること、物語や人物の掘り下げが浅く、記紀のエピソードをなぞっただけで終わったような印象だったことが残念でしたが、話の設定が大変面白いのでそれだけでも読んだ甲斐がありました。記紀の表面には浮かび上がってこない大陸の情勢や倭の豪族・地方の豪族の動静なども語られているので、雄略朝前後の時代を知るにはよい本だと思いました。
銀の月船 星の川 足立和葉 小学館パレット文庫 1999/7  大泊瀬幼武大王のお坊っちゃん・星川王子が主人公。未読なので内容を紹介するのにはかなり無理があるのですが、本屋さんのあらすじ紹介によると以下の通り。「雄略憎し。ついでにその胤の息子も憎いが、次期権力者に我が子を就けることには野心満満の母親。その母親にへき易する星川。ある日、葛城山で偶然出会った異母兄・白霞王子に魅入られた星川は急速に彼と仲良くなる。父親の大王が崩御したことから運命は急変、彼らは群臣たちの政治的思惑に利用され翻弄される。そして悲劇が起こった…。」
マンガ 日本の歴史3 興亡する倭の五王と大嘗の祭 石ノ森章太郎 中公文庫 1997/3  目次は次の通りです。『序章 倭国、朝鮮へ』『第1章 大和王権の登場』『付章 古墳ものがたり』『第2章 大王の世紀』『付章 王権の継承・大嘗の祭』
 プロの方々の監修が入っているので、ビジュアルな資料として重宝しています。

■ちょっとかたい本■
タイトル 著者 出版社 発行日 内容
週間再現日本史 原始・奈良3 講談社 2002/1/22  「再現」とタイトルにつくだけあってビジュアルな資料が豊富に載せられています。ページ数はあまり多くはないのですが、内容はかなり充実していると思います。倭の五王から継体天皇の直前くらいを内容に含んでいますが、特に雄略天皇についてが詳しく、また大陸・朝鮮半島との関係も解説してくれているので、わかりやすいです。
仁徳陵─この巨大な謎 中井正弘 創元社 1992/12  目次は次の通りです。『1 これが「仁徳陵」だ』『2 「仁徳陵」の利用と聖域化』『3 「仁徳陵」に葬られているのは「仁徳天皇」か』『4 百舌鳥古墳群』
伝仁徳陵と百舌鳥古墳群近世資料を中心とした研究と航空写真 中井正弘 摂河泉文庫 1981/9  
仁徳天皇陵設計の謎に迫る 安間安人   1995  
流刑の皇子 阿久根治子 新潮社 1986/11/20  内容はそんなに固くないです。愛媛県川之江市妻鳥町(めんどりちょう)にある東宮山古墳の被葬者は木梨軽皇子(きなしのかるのみこ)であること、また木梨軽皇子が太子でありながら流刑に処された理由は、日本書紀の語るような近親相姦が主たる原因ではないことを論考しています。自説に夢中になりすぎていると思われる箇所がいくつかあって、読み手としてはかえって興がそがれてしまいその点が残念でしたが、全体としては面白い内容でした。
雄略天皇陵と近世史料河内国丹南郡南嶋泉村松村家文書 西田孝司 1991/3
雄略天皇とその時代 古代を考える 佐伯有清 吉川弘文館 1988/2  目次は次の通りです。『1 雄略朝の歴史的位置』『2 倭の五王―雄略朝前史』『3 武(雄略)の王権と東アジア』『4 鉄刀銘の世界』『5 5世紀後半の古墳』『6 吉備の反乱』『7 氏姓制への道』『8 渡来の人びと』『9 応神王朝の衰亡』
ワカタケル大王の秘密 石渡信一郎 三一書房 1997/10  目次は次の通りです。『第1章 ウソの年輪年代と妄想の邪馬台国大和説』『第2章 倭の五王の系譜を復元する』『第3章 稲荷山鉄剣とワカタケル大王の実像』『第4章 「日出ずる処の天子」の像=飛鳥大仏』『第5章 「天弟日兄」を自負した倭王の秘密』
新釈日本史2 蘇我・物部の戦い 邦光史郎 徳間文庫 1996/6  目次は次の通りです。『第1章 巨大古墳と「河内王朝」の終焉―仁徳から武烈に至る「河内王朝」の内憂外患』『第2章 継体天皇の謎―河内王朝と飛鳥王朝を継ぐ』『第3章 蘇我一族の謎―蘇我一族は何故逆臣とされたか?』『第4章 物部氏の謎―『旧事本紀』で『日本書紀』を読む』『第5章 蘇我・物部の戦い―宗教戦争と権力争奪戦』『第6章 2つの飛鳥―河内と大和を結ぶ謎の道』
倭の五王の謎 王権神話の謎を探る 飯島吉晴 学生社 1993/6  目次は次の通りです。『1 倭の五王の時代と登場人物』『2 住吉と石上の神』『3 神功・応神伝説に秘められたもの―神功皇后は卑弥呼か』『4 仁徳伝説の展開』『5 雄略天皇と暴君伝承』『6 殯(モガリ)とは何か』『7 雄略天皇と小子部スガル伝説』
エコール・ド・ロイヤル 古代日本を考える 謎の五世紀 上田正昭 学生社 1991/3  目次は次の通りです。『1 古墳文化からみた5世紀』『2 倭の五王とその時代』『3 葛城氏の盛衰』『4 任那と日本』『5 渡来文化の意義』
倭の五王 空白の五世紀 坂元義種 ニュートン・プレス 1981/1  
倭の五王の謎 安本美典 講談社現代新書 1981/1  
研究史 倭の五王 笠井倭人 吉川弘文館 1977/1  
ザ・ミステリ−応神・仁徳王朝は熊本王朝ではないか 吉村允宏 文芸社 1999/4  
古代天皇系図の謎 神武天皇は仁徳天皇だった 坂田隆 新人物往来社 1977/1  



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